浄土宗の御脇仏
右:善導大師(ぜんどうだいし)(613〜681)
光明寺の和尚・光明大師・浄業和尚・宗家大師・終南大師。浄土五祖の大三祖。中国浄土教善導流の大成者。「西方浄土変相」(浄土絵図)を観て感激し、「観無量寿経」に基づき浄土を絵巻物の様に観想する十六観を実修し貞観年間抃洲[べんしゅう]の玄中寺の道綽[どうしゃく]に教えを受け浄土教の網格を確立した。後に終南山悟真寺、長安の光明寺に移り、念仏生活に終始し念仏思想を大成した。
著書に「観無量寿経疏」「法事讃」「往生礼讃」「観念法門」「般舟讃」の5部9巻がある。
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左:法然上人(ほうねんしょうにん)(1133〜1212)
源空・円光大師。浄土宗の開祖。美作国[みまさかのくに]の漆間時国の長子。9歳のとき、明石定明の夜討ちにより父が死去。「仇を討つよりは菩提を弔え」という遺言により、叡山に登り15歳で出家、天台の学を極める。求法のため嵯峨の清涼寺に参籠したのが大きな転記となり、承安5年(1175)43歳にして、浄土宗を開き、専修念仏に帰す。
66歳の時の著、「選択本願念仏宗」は、仏教における専修念仏の位置付けを明確にした。
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