日蓮宗の教え
日蓮は「法華経」こそが最高の経典と考え、それに登場する"釈迦牟尼仏"に帰依し、善行を積めば必ず救われると説きました。
また日蓮は、「法華経」が末法の世を救う経典であるということを、「教・機・時・国・序」の「五義」によって示し、さらには「法華経」の教えを説いた三大秘法(本門の本尊・本門の題目・本門の戒壇)をも明らかにし、信者個人だけではなく、社会や国家も救われると説かれました。
|
五義とは?
教: |
「法華経」こそが最高の経典であると言う事を知ること。 |
機: |
教えを受ける人々のこと。 |
時: |
「法華経」が必要とされ、教えが広められる時期。 |
国: |
教えが広められるべき場所のこと。 |
序: |
教えが広められるべき場所にこれまでどのような教えがあり、どのような教えを広めるべきかを知ること。 |
三大秘法とは?
本門の本尊: |
釈迦牟尼仏(歴史上の釈迦ではなく、久遠本仏のこと。)が人々を救ってくれると信じ、帰依すること。 |
本門の題目: |
「南無妙法蓮華経」のことであり、この題目を唱え、実践し、念じることによって仏と一体化できるとされる。 |
本門の戒壇: |
本門の題目を唱え、仏と一体化する場。つまりは、信者が生活する社会や国家の事。 |
|