宗派に関するハ・テ・ナ?

浄土真宗の教え

 親鸞上人の師である法然聖人は「阿弥陀仏を信じ、念仏を唱えた結果すべての者が救われる。」と説かれましたが、親鴛は法然の教えをさらに押し進め、念仏を唱える前の段階、「人が阿弥陀仏を信じる心を持った時点で浄土に往生し、仏になることが約束される。」と説かれ、親鸞自身も自らを愚かな凡人であると称し、非僧非俗・肉食妻帯という立場で在家仏教を実践されました。
 また親鸞は、「阿弥陀仏は一切の衆生済度を本願としているのだから、世俗の善悪は関係ない。」と考え、『歎異抄』のなかで記した「善人なおもて往生をとぐ。いわんや悪人をや」という悪人正機の言葉は、本願他力を表し、「自ら得を積み、仏様に頼ろうとしない善人でさえ仏様は、極楽へ往生させてあげるのだから、全てを仏様にお任せしている悪人は、当然極楽往生出来る。」という意味だそうです。ただしこれは、「極楽往生するための事を人は何も出来ない。あの世の事は全て仏様にお任せしなさい。」という事であって、「全てを他人任せにし、自分では何もしない。」という事ではないという事をご注意下さい。
 また親鴛は、祟りや霊、日や方角となどといった迷信は、人間を真実に生かす道ではないとして、これらを排除しました。




 
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