仏壇・仏具に関する質問?
お仏壇について
 
門徒もの知らず??
 なぜ、門徒の方達だけが、お盆が来ても施餓鬼供養やご先祖様のお迎えをしないのでしょう……?。これには、はっきりとした理由があるのです。
 お盆のことを「倒懸」ともいい、倒懸は、あの世で苦しんでいる人達をお救いするという理由で営まれてきたもので、日本古来から在る死生観「亡くなられた方達の霊は、遠い山の彼方に住んでおられて、年に一度だけ私達のもとへ帰ってこられる。」といった考え方とが混ざり合い、千年以上も続けられて参りました大切な行事です。
 しかしながら、浄土真宗では「如来様のお救いにより、人間は死んだら仏様となり浄土へと生まれ変わって行ける。」というのが基本的な教えです。ですから、浄土真宗の教えでは「罪深き者は地獄に落ち、あの世で苦しい罰を受ける。」ということは在りません。それに、「仏様となられた故人を私達人間がお救いしようということ自体がおかしくありませんか?」とする訳です。
 このような理由から、門徒の方達はお盆がきても施餓鬼供養は致しません。他宗派の方達はこのことを不思議がり「門徒もの知らず」等と言ったりもします……。しかしながら、浄土真宗の教えをしっかり理解している方達は、「「門徒もの知り」だから施餓鬼供養はしないのだ、お盆にお寺参りするのは"仏様"のお徳を称え、今日ある幸せを共に分かち合うためで決して供養のためではない」といった考え方を致します。





注意:  仏事のお話しをさせていただきます上で、浄土真宗だけを特別に取り上げましたのは、浄土真宗では「供養」や「お位牌の使用」を否定(禁止では在りません!)しているなど、浄土真宗だけが他の宗派(浄土宗、真言宗、日蓮宗、禅宗、天台宗、…等)との教義的意味合いが正反対といってよい程違うためです。


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