仏壇・仏具に関する質問?
 
中陰の期間中は、お線香を絶やしてはいけないと言われるのは何故?

 49日間の中陰(中有)の期間中は、お線香を絶やしてはいけないといわれるのは何故でしょう…?
"倶舎論"に「俗界の中有の身は段食に資せられるや否や。段食に資せられるといえども然も細にして麁(そ)に有非らず。その細とは何ぞ、謂く唯香気なり。これに由るが故に……(中略)……諸の少福の者は唯悪香を食す。其の多福の者は妙香を食す。」とあります。
 つまりは49日間、線香を絶やしてはいけないとされる理由は、中有に有る霊は線香の香煙を食として来世へと生まれ変わる身体が形成されるというのであり、幸せ少なき霊は悪香を食とし、幸せ多き霊は妙香を食するのだというのです。
 故人の冥福を願う心には"過ぎる"ということはありません。香煙を食せずに中有に迷わせては大変です。特にこの期間中は、少しでも良いお香を献じて香煙の絶え間がないほどに良く拝まなければならないという事だと存じます…。


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