仏壇・仏具に関する質問?
お仏壇について
 
「本家より大きなお仏壇を買ってはいけない」と言われるのはなぜ?
 今では、お仏壇を購入するという事がどのような意味を持っているのか知らない方が殆どですが、昔はお仏壇を購入する(仏様をお家にお迎えする。)ということは、その家にとって非常に喜ばしいことであり、近隣の方々などからも祝福される重要なお祝い事でありました。また、非常に高価だったお仏壇を購入するということは、その家がどれほど裕福かということの目安にもなりました。つまり、分家が本家より大きな(高価な)仏壇を購入するという事はそのつもりがなくとも、「分家の方が本家より栄えている(お金を持っている。)。」と周囲に知らしめている事となり、ひがみや揉め事の元となり得るのです。

 昔から「栄枯盛衰は世の習い」とか、「いくら隆盛を誇ったお家でも三代は続かない」などと言われます様に、右肩上がりで栄え続ける家など皆無に等しく、私達の力には限りがございます。この迷信には、「本家といえども何時かは分家より衰えることもあるでしょう…。そのような時に身内で争わないで欲しい…。」というご先祖様達の思い。更には、「長男が家を(本家を)継ぎ、次男以降は分家を興す。」といった風習があるため、自分たち(両親)が死んだ後も争わず、兄弟仲良くして欲しい…。といった親の思いも含まれているのだと私は解釈しています。
 

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