よく「誰々が親の法事にも顔出さなかった」などと兄弟や親戚の方達から非難されている方がいらっしゃいます……。兄弟や親戚はいつまでも仲良く出来れば良いのですが、些細な事が原因で、何時の間にか不仲になってしまい顔を合わせたくない、合わせづらいという事がよくございます。
もしも兄弟達の家毎に親の位牌が在り、不仲のままで親の法事を別々に行っていけばどうなって行くでしょう…。私達のご先祖様達はこの様な事が起こらない様にしきたりを決め、私達がいくら喧嘩をしていたとしても、いくら嫌だと思っていたとしても、法事の時には"必ず"一つ屋根の下に集まり、仏様に今は亡き父や母のご冥福をお祈りしなさい。一緒に顔を合わせながらお墓参りもしなさい。一緒に食事をしなさい…。と、しきたりを通じて私達を引き合わせ、兄弟や親戚が仲良く生きていける様にと導いて下さっているのです。
いずれ法事が17回忌、………33回忌と進むにつれて私達の心も丸くなり、私達の心の中にも"仏様やご先祖様のお心に導かれたすばらしい心"が宿った時、兄弟・親戚仲違いしない心休まる日がくるかもしれません…。
すばらしい"しきたり"ではございませんか…。
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