仏壇・仏具に関する質問?
 
鳴らし物について
 昔から「良い沙張(リンのこと)に良い線香」という諺が御座います。お灯明や供花と同様に仏前荘厳に欠かせないものが「鳴らしもの」です。
 鳴らし物は、その清浄なる響きによって荘厳な空気をかもし出し、強烈な響きによって聴く人の心から邪まな思いを拭い去り、強く・深く・次第に無欲の境地へと導く、人の言葉では現せざる何かを感じさせるものがございます。
 また、仏前法要の際、先ずこれを打ち鳴らすのは本尊諸天の来臨を乞う為であり、読経時に打ち鳴らすのは、人語を超えた読経とも言われて読経以上の供養になるとも言われます…。さらに、その清浄なる音色は「如来様」の金口(説法)をも意味すると説かれているなど、現実的な目的の背後に深い意味合いも多く秘められております…。


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