人死して終わらず
  
 人間をはじめ、この世の中には多くの生き物が生きています。生き物が死んだらどうなるのか……。
 仏教では、この世に生まれる瞬間を「生有」、死の瞬間を「死有」、「生有」から「死有」までの間、つまり一生が「本有」と呼びます。さらに、死んだのち次の世界(来世)へと生まれ変わるまでの「死有」から「生有」までの四十九日間を「中有」と呼びます。
 「中有」は「中陰」ともよばれ、死後四十九日目を「満中陰」というのは、この時「中有」が終わり、死者は次の「生有」(来世)を迎えるからです。
 来世には、追善供養の欄で述べましたように六つの世界があり、いずれの世界に生まれ変われるかは、死者の生前の「業果」によって決まるといわれています。

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